信州大学医学部歯科口腔外科レジデント勉強会
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Department of Dentistry and Oral
Surgery, Shinshu University School of Medicine
ガマ腫治療法 1999.2.3 今井
1、ガマ腫切開術(開窓術)
@目的:ガマ腫内容液の排出
A適応:腫大し、症状を呈するガマ腫。特に、周囲組織と癒着があり、多房性で大きなガマ腫や再発ガマ腫が適応となる。
B術式:|局所麻酔下にて行う。
}口腔底を明示しておく。
~助手が口腔底のガマ腫が押し上げられるようにオトガイ下の外方から指先で
圧迫する。
局所麻酔剤が嚢胞内に入らないように周囲組織に浸潤麻酔を行う。
#X胞の広がりと近接重要組織(Wharton管、動静脈、神経)との関係を視・触診で確認したのち嚢胞壁の中央部に縦あるいは横切開を加える。
s燉e液を除去後腔内に小ガーゼをつめると嚢胞腔の拡がりがわかる。そこで切開部を1糸縫合しとめておく。
ヴX胞の大きさよりやや大きめに粘膜切開を入れ、嚢胞壁を剥離し露出する。
嚢胞壁を口腔底粘膜とともに大きく切除する。この際嚢胞壁がやや残るようにする。
残した部分の嚢胞壁断端と周囲の口腔底粘膜断端とを縫合する。
C合併症:|口腔底蜂窩織炎 }顎下腺唾液うっ帯 ~血腫
2、ガマ腫摘出術
@目的:ガマ腫の摘出
A適応:|発音、咀嚼、嚥下に障害を与えるガマ腫 }再発ガマ腫
B操作:|局所麻酔下に口内操作で摘出する。
}口腔底を明視下におき、ガマ腫の嚢胞外でその周囲に浸潤麻酔を行う。18G皮
内テスト用の注射針で粘膜層と嚢胞壁間に麻酔液を十分に注入する。同時に動側の舌神経ブロックを行うとやりやすい。
~メスにて注射による膨隆部に横に長く切開を入れる。注射液を十分浸潤させてあればメスを入れると粘膜層は自らた開して、嚢胞壁が自然に露出してくる。
前後の粘膜た開縁に各々数本の糸をかけるか小無鉤鉗子でつまんで引っ張ると視野が拡大する。
%ッ時に助手がオトガイ下で外方から口腔底を圧迫挙上するとより見やすい。
o奄゚、ガマ腫の切開部分の表面のみを露出する。
ヮ氓ノ露出嚢胞壁に1〜2Bの切開を入れ、内容液を除去する。
щル張がとれて縮んだ嚢胞の切開端を小無鉤鉗子でつまみ出し、嚢胞壁を前後、左右の周囲組織から剥離していき摘出する。
切開創の大部分は縫縮し、一部は開放のままとし、2〜3日間ガーゼドレーンを挿入しておく。あるいは比較的ゆるく縫合する。
C合併症:|口腔底粘膜下浮腫 }口腔底蜂窩織炎 ~血腫
【参考文献】
|口腔外科・病理診断アトラス/医歯薬出版株式会社
}アトラス耳鼻咽喉科手術/中外医学社
~歯科小手術アトラス/クインテッセンス株式会社
顎口腔の小外科/医歯薬出版株式会社
<Jラーアトラス口腔外科の臨床/医歯薬出版株式会社
j{口腔外科診断治療大系/講談社
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